小江戸川越散歩126 「無為な時間に」
休日に退屈をしている次男坊。
「友達に電話をしてみれば?」
なんと現在はクラスの電話連絡網が無いそうで、同級生全員の電話番号がわからないのだそうだ・・。
「電話連絡網がない?何故だろう?個人情報かな?」と退屈をしている息子を横目に息抜きの散歩に出かける。
そういえば古い家には「川越 電話〇番」なんていう札が出ている。
「個人情報って以前はどうだったんだろう?」
電話との付き合いは長い。
我が家に黒電話がやってきたのは約50年前。
あの時は黒電話に家族が盛り上がったような記憶がある。
偉そうに大きな音をたてて電話機が鳴る。
「〇〇さんの友人の×〇と申します。〇〇さんをお願いしたいのですが・・・。」
呼び出し電話である。
大抵は子供だった自分が使いに出される。
いつの時代にも迷惑な人間はいるものである。
近所の女学生。
夕食時あたりに友人から電話が来る。
他人の家の食事も気にしない。
毎日のように30分近くも話し込む。
日曜日の朝6時にまた電話が来た。
それ以来その友人から電話が来なくなったのは言うまでもありません。(苦笑)
かくれんぼが出来た電話ボックス、プッシュホン、10円玉、テレフォンカード、偽造品、プレミア・・・。
単三4本を入れる小型携帯電話・・・。
無為な時間に、普段思いもしない記憶がよみがえる時って意外と面白かったりします。