「昔の宿題」小江戸川越散歩359
2020/04/02
小学校3年生の時の担任が怖い先生だった。
給食を残そうものなら、5時間目の授業が始まるまで残され
ケジメがなければ、往復ビンタ。
中でも辛かったのが、日記かな・・・。
メンドクサイから「今日は書くことがありません。」なんて書いた日の翌日は
往復ビンタ。
その後はクラスに自分の恥をさらされる。
昼休みには説教。そして書かされる。
もちろん、誤字などのチェックも入るのだけど、きょう一日生活していて
「何かひとつで良いから感じたことを書く、生きているんだから、何も感じないわけがないでしょ」が基本である。
夕方母に連れられて商店街へ買い物に行くと、魚屋さんの魚のさばき方、鰻の焼き方
肉屋さんに行けば、揚げるコロッケ。
八百屋さんに行けば、陳列されている果物の色、威勢のいい掛け声・・・。
不思議なもので日記という課題と往復ビンタという罰があると
日常の風景の見方というのもガラリと変わる。
好き嫌いが多く、喘息持ちだったが3年生が終わるころには喘息もすっかりなくなった。
厳しくしてくれた恩師のほうが後の人生にも役立つことは多いと思う。
文章はちっとも上手くならなかったけど、時間のある時は昔出された宿題を楽しみながら続ける事にしている。