「赤い木の椅子」小江戸川越散歩487
年末に昔お世話になったバイト先の親方と呑むことになった。
廃品回収の仕事で、師走なんて言うと古新聞だけで一日10t近くあったと記憶している。ひとつ15~20kgある古新聞の束を2tロングに山のように積み上げていく。
他にも雑誌、鉄屑、段ボール、空き瓶・・・。朝の8時から遅いと夜の10時まで・・・。師走に休みなんてなかった。師走に一緒に吞めるなんて不思議に思える。
インターネットで新聞、雑誌を読む人が減ったのだろう。違う意味で大変みたいだ。
折角久しぶりに昔の地元に行くので、約束の2時間前に行って散歩をしてみた。母校も見に行った。丁度校庭開放の日だったため校庭に行ってみる。校庭が一面人工芝になっている事に驚いた。
卒業制作がまだ残っていて、鍵のかかっている正面玄関にあるのでガラス越しに覗いていたら先生らしき人に白い目で見られた。
かなり歩いて、以前よく行っていた喫茶店で一休み。僕よりもかなり年配のマスターはまだ現役だった。当時はハーレーのバイクに、カメラはリンホフとハッセルブラッド。写真やカメラの話を良くしたものだ。
お店は繁盛しているようでお客さんの回転もよさそうに見えるが、マスターはかなりつらそう。滞在した30分ぐらいでもため息が目立つが、コーヒーは昔のまま。
いつの間にか外では滅多に吞むことがなくなったから、コーヒーを吞みながら喫煙が可能な呑み屋さんを検索していた。何処もかしこも駄目なようで、(この喫茶店も不可。)以前よく行っていた「焼きトン」の店に行くことになった。
翌日散歩に出ると、今の場所が心地よい自分がいた。